更新履歴


カテゴリー


タイトル一覧


リンク


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Act.118からのアルファベットお題を引き継いでいます。
N、Oです。

*************************

N…Natural

「え……?」
差し出された一輪のバラの花をキョーコは呆然と見つめる。

「どうして……?」
「今日は君の誕生日だろう?日にちは間違っていないはずだけど」
「それはそうなんですけど……どうして敦賀さんが私の誕生日を……」
「最上さん」
疑問を口にしようとしたキョーコに、蓮が微笑みかける。

「良ければ受け取ってくれるかな?」
「あ……ありがとうございます」
笑顔の圧力に負けて、キョーコはバラを受け取った。

元々マリアのために企画したパーティで、自分の誕生日については特に公言はしていなかった。
知っている人などほとんどいないと思っていたのに。

日付が変わった瞬間に贈られた、美しい一輪の花。
誕生日を祝う言葉と、優しい眼差し。

思いがけないバースデープレゼントに、キョーコの顔に自然に笑顔が浮かんだ。


O…Only

「ありがとうございます……!」
頬を染め嬉しそうに笑うと、キョーコは深々と頭を下げた。
「すごく……すごく、嬉しいです……」
胸に抱き締めるように、キョーコはバラの花を両手で抱える。

「俺も嬉しいよ。君の17歳の誕生日を一番に祝う事ができて」
「あ、ありがとうございマス……」
「来年も再来年も、誕生日を迎えた瞬間の君を祝えるといいな」
「え……あ、あの……?」
引き攣った表情を見せるキョーコに、蓮がクスクスと声を出して笑う。

「敦賀さんっ」
からかわれたと受け取ったのか、キョーコが声を荒げて彼の名を呼んだ。
「後輩で遊ぶのはほどほどにして下さいっ」

全部本当の気持ちなんだけどな……
蓮は苦笑しながらも、心の内で呟く。

誰よりも先に誕生日を祝いたいと、そう願うのはこの世でただ一人、君だけ――


関連記事

Powered by FC2 Blog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。